TSUGITE 第4号 2015.6月発行

第4号の特集は空室対策についてです。今すぐ出来るちょっとした心配りからリフォームによる対策まで、住みたくなる部屋づくりをご紹介します。
※TSUGITEは松建設で建築いただいたオーナー様向けの情報誌です。WEBでは誌面の一部を公開しています。

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満室経営のマンションはココが違う!

そうか!空室対策は、目の付けどころが大切なんですね!


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意識したい視点がある!

女性の社会進出とともに、ひとり暮らしの女性が増えています。今、賃貸住宅市場で注目を集めているのが「女性の視点を活かした部屋づくり」です。それは暮らしやすさを配慮した部屋づくりともいえます。その視点は、女性に限らずに男性やファミリ―など様々な世帯において外せない重要なことなのです。

もうひとつの大事な視点が 満室経営への近道に。

部屋へお客様を案内してくれる仲介業者も部屋を選ぶひとり。彼らには経験に基づいた視点の基準があります。それは、お客様を案内した際に契約が決まりやすいかどうか。たとえば仲介業者にお聞きした話では、男性が「家賃」や「駅の近さ」など、主に経済性・利便性を検討して部屋を決めているのに対して、女性は部屋の清潔感やセキュリティはもちろんのこと、前の入居者様の生活感が残されていないか、フローリングやサッシなどで部分的な古くささがないかも重要視します。また「風通し」「日当たり」といった快適性、「掃除のしやすさ」「設備の機能」といった使い勝手など、マンションの細部までをよく見てから決めることが多いそうです。そのことから、女性は男性以上に住まいに厳しい目を持っていると考えられるでしょう。皆様もご存知のように、最終的に部屋選びの決定権が強いのは新婚なら奥様、お子様がいるご家族でも母親です。さらには、単身男性の部屋選びであっても、彼女など、女性の意見が部屋の決定を左右するにことは多々あります。それが身に染みているからこそ、仲介業者は女性に気に入っていただける物件を優先して紹介する傾向にあります。


女性の目のつけどころって みんなのためにいいみたい。


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部屋選びにおいて男性が選ぶ部屋でも女性が納得しないことはよくあります。しかし、女性が気に入った部屋に、不満を抱く男性は少ない。それは、女性が見ているところが単に好みといったことではなく実際にその部屋に住む、暮らしやすさだからではないでしょうか。その目のつけどころは女性だけではなく、男性にとってもうれしいこと。だからこそ女性の視点は、多くの人に住みたいと思っていただく部屋づくりの重要なヒントだと考えられます。

女性も納得する 部屋づくりの方法。

まずは、「部屋に住む方を想定する」つぎに、「第一印象にこだわる」
女性に好かれる部屋をつくるには、何を考えるべきでしょうか。おすすめは、まず、「部屋に住む方を想定する」こと。年齢や職業、そして年収を想定します。たとえば、社会人5年目の20代後半女性。ではその彼女は住いに何を求めるかを考えます。水回りがキレイで便利なことはもちろん、仕事熱心な女性であれば、リラックスできる大きめのお風呂がうれしいでしょうし、ひとリ署らしでも、2コンロでシンクの広いキッチンで料理を楽しみたいでしょう。そういった想定から、部屋づくりの方向性が見えてきます。次に、[第一印象にこだわる」。たとえば部屋の色使いです。色は部屋づくりにおいて強く印象を変えることができる要素。女性に好まれやすい色でいえば、暖色系や明るい色が考えられます。壁紙や収納扉などの色を変えるだけでも、入居希望者の第一印象を良くすることができます。空室は同じ地域だけでも複数あることが多いため、他と差別化、独自化し、さらに"見た目"にもこだわることが大切です。

第一印象でよく決まる。ちょっとしたコトでしたね。

お部屋も共用部も、女性はすみずみまで見ています。

すぐできる! 印象アップの第一歩!まずは押さえておきたい5つのポイント

@ エントランスの植木が枯れていませんか、植木にゴミが捨てられていませんか
⇒管理が雑に見られてしまいます。好印象をつくるためには、まめな手入れが不可欠です。

A 夕方や天気の悪い日など、エントランスが薄暗いときはありませんか
⇒明るさは建物の第一印象を左右します。LEDの導入などで常に明るくすることがおすすめです。

B ポストにチラシを入れられないように、郵便受けにガムテープを貼っていませんか
⇒空室期間が長いと思われます。チラシは定期的に取り除く方が印象を良くできます。

C 階段や廊下が汚れていませんか
⇒現入居者様のマナーも印象を変えます。掃除のほか、傘や自転車などを置いていないかもチェック。

D 部屋のドアを開けた瞬間、変なにおいがしていませんか
⇒においは部屋の重要な印象です。空室はこまめに換気が必要です。


リフォームはどれだけ費用をかけたかではなくどれだけ気配りが行き届いているか…。

リフォームは単に目についたとこを直すのではなく事業的観点から予算を検討することが重要です。リフォーム費用を家賃で換算して何ヶ月で回収するか。そして、月々の家賃を無理なく払える年収の入居様像を想定し、喜んで入居していだくためにどのようなリフォームが必要かを考えます。

多くの予算を見込める場合

経営状況を考えて、たとえば2年の家賃といった比較的多くの費用をかけられる場合は、キッチンなど水回りの一新をはじめ、間取りの変更やウォークインクロゼットを設置することでお部屋の印象を劇的に変えることが可能です。新築同様に生まれ変わったお部屋であれば、今までよりひとつ上の家賃設定を視野に入れることもできます。ただ、費用の回収に期間が必要ですので、将来を見据えた事業計画を検討することが不可欠です。

限られた予算の場合

費用を抑えたリフォームでも、第一印象は大きく変えることが可能です。たとえば、入居者様像と予算を考慮して、まず、お部屋の清潔感を大きく左右するトイレを改修します。便座の取り替えや見た目を明るくするクロスの張り替えだけでも、全体の印象はガラっと変わります。入居者様像のニーズや気持ちに応えることで今までの入居者様だけでなく、幅広い層の方々から関心を得ることも可能になります。

執筆・監修
エクセルイブ
空室改善士 尾浦英香

掲載内容は2015.6月発行時点のものです。
時間経過による掲載内容の変化は保証できませんのであらかじめご了承ください。
内容についてお確かめの場合は、【0120-53-8101】へお問い合わせください。

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