• 髙松建設不動産市況レポート

2024年5月 髙松建設不動産市況レポート

TOPICS 東京・大阪の「狭義の空き家率」はどれくらいか?

「住宅・土地統計」の速報版が公表され最新の空き家数などが公表されました。本調査による空き家は、①賃貸住宅の空き家(=空室)、②売却用住宅の空き家(=未売却物件)、③2次的住宅(別荘や仮眠所など)、④ 「賃貸・売却及び2次的住宅を除く空き家」(つまり長期不在の空き家)の4つに分類されます。

一般的な空き家のイメージである「誰も住んでおらず、使われておらず、放置されている」ものは④に該当します。以下ここでは、「狭義の空き家」と呼ぶことにします。メディアが大きく報じる空き家数や空き家率は、①~④の合計値ですが、本来の「空き家問題」と言われるのは、この「狭義の空き家」でしょう。

狭義の空き家率は、最新の調査では385万戸で5.9%、2018年調査は349万戸で5.6%、2013年調査は5.3%となっています。前回調査から37万戸増えたことになりますが、東京都と大阪府では、ちがいがあるのでしょうか。

狭義の空き家率<全国>

 

狭義の空き家率<東京都>

狭義の空き家率<大阪府>

全国的にみれば、「狭義の空き家」は、ジワジワと右肩上がりに増えていることがわかります。次回調査では400万戸越えは確実、6%台半ば程度まで増える可能性も見えてきました。過疎化が進む地域で増えているようで、今後も大きな問題となるでしょう。一方で、東京都は狭義の空き家率は2.6%、大阪府では4.6%となっています。グラフを見れば分かるように、右肩上がりに増えているという状況にはなく、空き家問題は、多少改善傾向にあるということがうかがえます。

定点観測データ

Ⅰ 首都圏中古マンション流通レポート

出典:(公財)東日本不動産流通機構

Ⅱ 近畿圏中古マンション流通レポート

出典:(公社)近畿圏不動産流通機構

Ⅲ 中部圏中古マンション流通レポート

出典:(公社)中部圏不動産流通機構

Ⅳ 福岡県中古マンション流通レポート

出典:(公社)西日本不動産流機構 

  

Ⅴ 貸家着工戸数

出典:国土交通省

Ⅵ 金利の推移

出典:財務省住宅金融支援機構

吉崎 誠二 Yoshizaki Seiji

不動産エコノミスト、社団法人 住宅・不動産総合研究所 理事長
早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。立教大学大学院 博士前期課程修了。
(株)船井総合研究所上席コンサルタント、Real Estate ビジネスチーム責任者、基礎研究チーム責任者、(株)ディーサイン取締役 不動産研究所所長 を経て現職。不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルテーションなどを行うかたわら、テレビ、ラジオのレギュラー番組に出演、また全国新聞社をはじめ主要メディアでの招聘講演は毎年年間30本を超える。

著書

「不動産サイクル理論で読み解く 不動産投資のプロフェッショナル戦術」(日本実業出版社」、「大激変 2020年の住宅・不動産市場」(朝日新聞出版)「消費マンションを買う人、資産マンションを選べる人」(青春新書)等11冊。多数の媒体に連載を持つ。

レギュラー出演

ラジオNIKKEI:「吉崎誠二のウォームアップ 840」「吉崎誠二・坂本慎太郎の至高のポートフォリオ」
テレビ番組:BS11や日経CNBCなどの多数の番組に出演

公式サイト

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