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人気オフィスの条件

2018/01/22

快適性の高い事業所の3つの環境条件とは

オフィスや事業所は、スタッフが比較的長い時間を過ごす場所であるため、ちょっとした快適性が仕事効率を大きく左右することがあります。しかし、何が満たされていればオフィス内の快適さが向上するかについては、明確に把握できていない方がほとんどでしょう。そこで今回はオフィス環境を改善するための3つの条件を紹介します。社内の環境改善の一環として職場の快適性を今一度見直しましょう。

オフィス環境において重要な快適性の確保

オフィスや事業所は、多くのスタッフが勤務時間の大半を過ごす場所。そうした場所だからこそ環境にはしっかりと配慮する必要があるでしょう。心理学者の内藤誼人氏が「環境はストレスの促進要素になる」と指摘しているように、オフィス環境も職場で受けるストレスの一因となる可能性は大いに考えられます。たとえば、ワークスタイルとはかけ離れたオフィスレイアウトの会社や、スタッフ同士のプライバシーがまったくない・コミュニケーションが取りづらい環境で働きたい人はいないでしょう。

また、もっと身近なところで言えば、空調の設定が合っておらず場所によって寒すぎる、もしくは暑すぎるといった職場では仕事にも身が入らず、最悪の場合は体調を崩してしまうことも考えられます。他にも騒音が響くような職場ではコミュニケーションが取りづらかったり、電話対応などの際に悪影響をおよぼしたりする可能性が大いにあるでしょう。

最適な職場の環境が整っていない状況は、スタッフのモチベーションの低下を招く原因となります。スタッフのポテンシャルを引き出し、円滑に業務をこなしてもらうためには、執務スペースの快適性の確保が非常に重要だと言っても過言ではありません。


気を配るべき光/音/熱・空調の3つの環境

職場環境について考える時に思い浮かべるのは、Googleやサイバーエージェントといった有名企業の内装・レイアウトの変更や新制度の導入ではないでしょうか。オープンスペースやフリースペースの設置や個人のデスクを持たないフリーアドレス制度の導入などによってスタッフのモチベーションアップを図ることが多くのメディアなどで取り上げられています。確かにそういったオフィスによってスタッフのモチベーションは上がるかもしれませんが、どの企業でも簡単に行えることではありません。

そこで、まずは考えるべきは身近な環境です。たとえば“光/音/熱・空調”といった気になる周辺環境の改善から取り組んでみてはいかがでしょうか。どんなにこだわりのレイアウトや新制度を取り入れたとしても、基本的な環境が整っていなければスタッフのモチベーションアップにはつながりにくいでしょう。そのため、以下の基本的な3要素をまずは整えることが重要です。

【光/音/熱・空調の3つの環境の重要性】

照明は働く人の疲労や作業効率はもちろん、職場全体の雰囲気をも左右する要素です。また、オフィスによっては照明設備が消費電力全体の3分の1を占めるとも言われており、省エネという観点からも大きく関わってきます。JISでは一般的な事務所の机上照度750lx(ルクス)が望ましいと定められています。省エネだからただ暗くするのではなく、LED化や太陽光を取り入れること、空間設計をなどで照度を保ちながら省エネを推進してみましょう。
音環境の整備では、外からの騒音はもちろん、来客の多いオフィスでは細かな音が気になるでしょう。重要な場所には遮音マットを入れて音の伝播を軽減したり、吸音材であるグラスウールなどを使用したりするなど、より高い遮音性を持った間仕切り壁を採用するなどといった対策が必要です。
熱・空調 空調設備メーカーであるDAIKINが行った全国のビジネスマン・OLを対象とした”オフィスの空気“に関する調査では、空気環境を意識すると答えた割合は全体の8割を超えておりそのうちの4割以上は日常的に意識していると答えています。また同調査で場所によって室温にムラがあることや室内の乾燥、空調の設定温度を始めとしてさまざまな空調に関する不満が挙げられており、熱・空調の対策は非常に重要と言えるでしょう。

最終的に期待できるのは収益のアップ

事業の収益をアップさせるためにはスタッフの生産性を上げることは必須条件です。しかし、経営層が職場環境に目を留めずに生産性のアップばかりを要求するようでは、スタッフのモチベーション低下につながり、引いては生産性の低下を招く可能性が十分に考えられます。そのため、上述した環境改善に目を向けることが先決だと言えるでしょう。

一般財団法人建築環境・省エネルギー機構の村上周三理事長は「ナレッジエコノミーとオフィス空間の知的生産性」の中で、冷房の設定温度による節電と知的生産性確保のトレードオフ問題を指摘しており、25.7度で知的生産性がピークになるという調査結果が取り上げています。もちろん光環境を整えることで目の状態を良好に保ち眼精疲労をおさえることや、音環境に配慮することでより仕事に集中することができればさらなる生産性の向上も期待できるでしょう。

収益性を上げるためには、スタッフの労働環境の見直しが第一になります。労働環境が悪い中で成果ばかりを求めても、生産性が一向にあがらない可能性は高いでしょう。そのため、まずはオフィスや事業所の光環境/音環境/熱・空調環境の3点を改善し、快適性をしっかりと確保することを意識すべきです。職場の快適性の向上によって生産性のアップ、そして最終的には収益アップにもつなげる相乗効果を生むことが期待できます。


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