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土地活用・建築の基礎知識

2018/07/02

更地のまま土地を放置するリスクとは

建物が建っておらず、手を加えていないままの状態にある土地を更地と呼びますが、更地はその土地のポテンシャルを有効活用できていないことは明白です。また、更地のまま土地を放置することのデメリットはそれだけではなく、固定資産税や都市計画税が多くかかるなどいくつもリスクがあります。何も価値を生まない状態の更地を有効活用すれば、オーナーにとっても有益になることが想定されるので、きちんとリスクを把握して正しい活用法を学びましょう。

更地のまま放置すると多くかかる税金

人口が密集している都市部においても、土地を何にも活用せずに更地のまま放置された土地が存在します。もちろん、土地をどのように活用するかはオーナー次第ですが、更地のまま放置することによってかかる税金については把握しておく必要があるでしょう。たとえば、固定資産税と都市計画税においては、更地のままにしておくことで下記の税負担が強いられることになります。

固定資産税 住宅用地200uまでの小規模住宅用地に住宅を建てることによって、その土地にかかる税金は1/6になります。200u超の一般住宅用地の場合は、1/3の税率です。つまり、更地のまま放置すると200u以下の小規模住宅用地に住宅を建てた場合の6倍、200u超の一般住宅用地に住宅を建てた場合の3倍の固定資産税がかかります。
都市計画税 固定資産税と同様に更地のまま放置した場合と比較すると土地の評価税率が割安になります。小規模住宅用地に住宅を建てることで1/3、一般住宅用地の場合は2/3になります。

上記のように、土地に住宅が建てられているだけで、節税になります。反対に土地を所有しているにもかかわらず、それを更地のまま放置してしまうと土地に対して高い税金がかかることを意味します。それは持てる資産を有効活用できていないだけでなく、むしろ無駄に税金を支払い続けていると言っても過言ではありません。オーナーの方であれば、土地を所有するだけで活用しないことに対する危機感を持つことが大切です。


手入れをせずに放置することで荒んでしまう更地

土地を更地のまま放置することのリスクは、税制面だけではありません。空家とは異なり、建物が建っていない更地であれば近隣に迷惑をかけることもないように思えますが、そんなことはありません。所有者が管理せずにいると、誰もいないことをいいことに駐車場として無断使用されたり、粗大ごみを不法投棄されたりする危険性があります。

久しぶりに所有する更地の状況を確かめに行った際に、上記のような心無い人々によって荒らされていたり、草木が必定以上に生い茂って無法地帯になっていたりして愕然とするというケースも珍しくはありません。家と同様に土地も人の管理が行き届いていなければ荒んでしまう一方です。さまざまなリスクを回避する意味でも、その土地の最大限の活用法をきちんと見定めることが求められるでしょう。


最適な土地活用を見極めることが重要

土地は1つとして同じ条件のものがないため、最適な土地活用の手段はそれぞれ異なります。しかし、有効活用できる土地を更地のまま放置することは確実に有効な手段とは言えないだけでなく、非常にもったいない状況だと言えるのです。

持てる資産に対して最適な土地活用を見極めることが不可欠なだけに、放置している更地がある場合、もしくは将来的に更地になる危険性がある土地を所有している場合は、事前に業者に相談しましょう。早めに業者のアドバイスを受けることで、最適な土地活用が行える可能性が高まるはずです。


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