建物・土地活用ガイド

2024/03/19

賃貸マンション建設でRC建築が有利な理由

土地活用の最もポピュラーな方法は賃貸住宅を建築し、賃貸経営を行うことです。しかし、個人や法人で賃貸マンション建設のお考えの方は、パートナー企業選びに悩む方も多いのではないでしょうか。賃貸住宅の土地活用におけるパートナー企業の役割は、保有する土地の最適な活用方法を探り、多くの場合は賃貸用建物を建築すること、そしてその後の賃貸運営のサポートを行うことになります。

また、賃貸マンションの建築ではその施工方法により規模や工事費、建築期間など建物の概要が大きく変わります。ある程度の規模の賃貸マンション建築では、多くの場合鉄骨造(以下S造)か鉄筋コンクリート造(以下RC造)が用いられます。
今回はこれらの構造(工法)の違いや各工法と比べた際のRC造のメリット・デメリットについて解説します。

賃貸マンション建築に用いられる構造

賃貸住宅には「賃貸アパート」と呼ばれるタイプと「賃貸マンション」と呼ばれるタイプがありますが、その違いに明確な定義はありません。

一般的には

アパート :木造やプレハブ系の軽量鉄骨造で建築された2〜3階建て程度の賃貸住宅
マンション:S造やRC造、大型の場合は鉄骨鉄筋コンクリート造(以下SRC造と表記)などの賃貸住宅

と分けられることが多いようです。

こうして見れば違いは建築の構造(工法)によるものと言えそうです。
松建設の賃貸住宅は大半がRC造やSRC造の賃貸マンションです。

賃貸住宅にはどんな工法があるのか

ハウスメーカーから小さな工務店まで多くの建築業者が賃貸住宅の施工を行いますが、アパート建築会社の中には、木造アパートに特化した企業もあります。そういった企業が多く採用しているのが、柱や梁に鉄骨を用いるS造です。S造には軽量鉄骨造、重量鉄骨造があります。このほかにも、2×4(ツーバイフォー)工法やプレハブ建築と呼ばれる建築部材を工場などで造り組み立てる工法を取り入れている企業も多く見られます。

低層から高層まで、賃貸マンションで採用されることが多いのが柱・梁などが鉄筋とコンクリートで構成されているRC造で、地震や水害にも強い工法です。5階程度までであれば壁式鉄筋コンクリート造(WRC造)という壁で構成された構造もあり、柱が無い分居室が広く取れます。
より大規模な建築(超高層のタワーマンションなど)で用いられるのがSRC造で、鉄骨の周りを鉄筋で組みコンクリートを流し込む工法です。建物によっては一つの工法ではなく複数を組み合わせて建設することもよくあります。
RC造やSRC造といった大きな建物は、主にゼネコンと呼ばれる企業が施工しています。

RC造の賃貸マンションの特徴とメリット

RC造やSRC造の賃貸マンションは耐震性・耐火性に優れ、コンクリートは遮音性も高いので入居者の満足度も高い工法です。
S造も耐震性に優れてはいますが、床や壁の耐火性があまり高くないようです。火や熱に強いイメージのある鉄ですが、家屋が燃えると熱の上昇と共に鉄骨が柔らかくなり、強度が低下するためです。耐火性能の高い素材を使うなどして火災への備えを高めている物件もありますが、一般的にはコンクリート造よりも劣ります。
また、RC造やSRC造の賃貸マンションではセキュリティ水準を高くしやすく、とくに単身世帯には人気があります。
こうしたことから、RC造の賃料はアパート系賃貸住宅より高く設定され、建築コストはプレハブ系よりも高くなりますが、その分賃料が高いため収益性では遜色ありません。

松建設の標準は建築基準法を上回る耐震設計!
松建設のRC建物は建築基準法で定める地震力のさらに1.15倍で設計されている地震に強い建物です。
RC建物で図面をお持ちの場合には、無料で簡易耐震診断も行っていますので、気軽にお問合せ下さい!※有料の耐震診断も受付可能です。
ご相談フォーム  : https://www.takamatsu-const.co.jp/contact/
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建物診断について : https://www.takamatsu-const.co.jp/consultant/quakeproofcheck/

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ご相談フォーム  : https://www.takamatsutechno.jp/webmail_form.html
お電話でのご相談 : 0120-976-527(フリーダイヤル)
建物診断について : https://www.takamatsutechno.jp/inspection.html

RC造の賃貸マンションのデメリット

頑丈な建物である以上仕方ありませんが、大きな違いは建築費が高くなることです。
プレハブ建築でないため、工期が長くなり天候により工期のブレも生じやすくなります。RC造やSRC造の賃貸マンションではたいていエレベーターが付いていますので、そういった設備の違いなどでもアパートに比べて維持管理費などが多くかかります。

一貫した体制か?

土地活用の提案をし、賃貸住宅を建築する企業には、ハウスメーカー、アパート専業メーカー、ゼネコンなどがあります。このうち、松建設をはじめとする集合住宅の建築を手掛けるゼネコンは、基本的にRC(SRC)造物件の建築を行っています。
他にもRC造建物の建築を請け負う建設会社はありますが、中にはRC造の建築は「受注はするが業務は外注する」という企業も多く、「専門性が高い」とは言い難い状況です。

松建設は賃貸マンションの主流であるRC(SRC)造の建築を主軸※として経営してきた建設会社です。営業(お客様の窓口)・設計・施工管理が一丸となって設計・施工を行うほか、それらとは別の社内組織が厳しく品質の検査を行う体制となっています。
例えば、工事に問題が発生しても一気通貫で請け負うので複数社にわたって協議する必要がなく、1社が責任をもって対応するので安心して任せることができるでしょう。

※現在では賃貸マンション建設のノウハウを活かし、マンションをはじめビル・工場・物流施設・医療施設など、あらゆる建築を手掛けています。

吉崎 誠二 Yoshizaki Seiji

不動産エコノミスト、社団法人 住宅・不動産総合研究所 理事長
早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。立教大学大学院 博士前期課程修了。
(株)船井総合研究所上席コンサルタント、Real Estate ビジネスチーム責任者、基礎研究チーム責任者、(株)ディーサイン取締役 不動産研究所所長 を経て現職。不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルテーションなどを行うかたわら、テレビ、ラジオのレギュラー番組に出演、また全国新聞社をはじめ主要メディアでの招聘講演は毎年年間30本を超える。
著書
「不動産サイクル理論で読み解く 不動産投資のプロフェッショナル戦術」(日本実業出版社」、「大激変 2020年の住宅・不動産市場」(朝日新聞出版)「消費マンションを買う人、資産マンションを選べる人」(青春新書)等11冊。多数の媒体に連載を持つ。
レギュラー出演
ラジオNIKKEI:「吉崎誠二のウォームアップ 840」「吉崎誠二・坂本慎太郎の至高のポートフォリオ」
テレビ番組:BS11や日経CNBCなどの多数の番組に出演
公式サイトhttp://yoshizakiseiji.com/

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