本計画は「信頼で地域とつながる　大阪シティ信用金庫」というお施主様の掲げられるスローガンを基に、地域との’’ひとつながり’’を感じられる拠点を目指して設計しました。

外壁には自然な風合いの特殊塗装を施し、周辺環境との調和を図ることで親しみやすさを表現しています。庇による奥行き感や、外壁との段差を設けたサッシ面、特殊塗装が生み出す陰影が、建物の品格を高めています。歩道に面した大開口は、透明感を持ち、地域とより近い距離で在ろうとする姿勢を街ゆく人々に発信します。

待合ロビーは架構計画を工夫し、無柱空間を実現することで営業室のレイアウトの自由度を高め、ロビーとの一体感を生み出しています。3.5ｍの高天井や外部へ大きく開いたサッシにより、過ごされる方々が明るく開放的な空間を感じられる計画としました。木目調の下がり天井をアクセントとして設けることで、整然とした空間の中に親しみやすさと落ち着きを持たせ、お客様をお迎えするに相応しい設えとしました。