ファサードデザインは、手袋をはじめとする変わらぬ物づくりの想いをECP素地^※で表現し、時代に応じた柔軟性を動きのあるルーバーで、信頼性と透明性をカーテンウォールで示しています。変わるものと変わらないものを、建築・インテリア・グラフィックとして統合した空間デザインを実現しました。
2階の執務室には、木、水、セメントの自然素材を使用した木毛セメント板を採用し、環境負荷を低減した居心地の良い空間を提供しています。4、5階のショールームは、天井材を張らずにデッキスラブを仕上げ、蓄煙性を高めた防災性のある空間としました。
内部空間は、木材やグリーンを活かし、自然換気を取り入れることで快適性と機能性を両立。執務室では、優しい素材を使用し、緊張と緩和のバランスを整えています。
応接フロアは、安心感を与える家具を選定し、訪れる人を優しく包み込みます。
環境への配慮として、Low-E複層ガラスや高効率ビルマル、LED照明を導入し、省CO2を実現。既存の地下躯体を活用した合理的な構造計画も特徴です。

※ 押出成形セメント板（ECP、Extruded Cement Panel）の表面処理を行わず、そのままの素材感を活かした状態を指します。表面塗装やタイル張りなどの仕上げを行わずに、コンクリートのような肌合いや平滑性、シャープ感、高級感といった特徴を持っています。