京都の空気感と美意識がもてなすホテル

静鉄ホテル プレジオ京都烏丸御池

京都の持つ歴史や新旧の建物が混在する町並において、独自の空気感・美意識を表現したモダンなホテル建築です。

メインとなる低層部は「軒」による陰影と「格子」の繊細さで和を表現していますが、一方で1階周りはガラスを多用し視認性を上げるとともに「和」に偏りすぎないデザインとしています。
上層部は日本の伝統色である「白磁」をベースに、シンプルながらも層間をアルミボーダー※1にすることで軽快さとリズムを感じる意匠といたしました。

内部は木調を基本とした趣ある空間をテーマとしています。
京都で培われてきた伝統の左官技術である版築壁※2を使用することでわびさびを感じられるモダンな京スタイルを、カウンターには組子※3を用い日本の繊細な装飾美を表現。
待合空間はあえて天井高を抑え、床仕上げに柔らかなカーペット材を選定。外構に風情を感じさせる石庭をしつらえることで、安らげる「和」のロビー空間を目指しました。
伝統美を取り込み、趣向を凝らしたインテリアを配置することで日本人だけでなく、海外からのお客様にも「京」を感じて頂ける洗練された空間です。

※1 ボーダーは仕上げが異なる部分や端部に取り付ける細い帯状の部材のこと。アルミボーダーはアルミ製のボーダー
※2 型枠に土などを強く突き固めた壁
※3 細い木片を釘を使わず幾何学文様に組む伝統的な木工技術


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建設地 京都府京都市 敷地面積 531.91u
用途 ホテル 延床面積 2742.48u
構造・規模 鉄骨造 10階建

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