社員インタビュー

設計部

設計は沢山の「引き出し」が必要、色んな経験の幅を積む事が大切です。

設計部:阿部 洋/2001年9月入社  

キャリア

松建設に入社を決めた理由を教えてください。

私の以前の職場は個人が経営する小さなアトリエ派の設計事務所でした。そこでは店舗の内装や個人の住宅など小規模の、それも数える程しか依頼が来なかったため、所員であった私へ振られる仕事量は少なく、なかなか実績を積むことが出来ませんでした。設計の仕事はある程度の数をこなして初めて身につくものだと思っていた私は、自分のキャリア不足に焦りを感じ、経験を積むだけの仕事が充分にあり、それもデザインに対して拘りを持ち且つ経営の安定している松建設へ入社しました。

現在はどんな仕事をしていますか?

現在私は設計本部に所属しております。そこでは設計企画部に所属する社員が営業担当と協力し、オーナー様へ提案した結果、受注が決まったプランをもとに、基本設計、実施設計、現場監理、オーナー様との基本的なところから製品仕様などの細かいことなどを決定するための多くの打合せ、行政等への対応など、建物が成り立つうえで必要なプロセス全てに関わる仕事をしています。ここでは様々なことを実際に経験することが出来るので、非常に勉強になっていると思います。

仕事のやりがいや魅力、醍醐味を教えてください。

設計は良い建物を造りたいと思えば思うほど拘りが生じ、様々な制約があるなかでは、それが自身の首を締めてしまうというジレンマに直面することが避けられない職種だと思います。しかし見方を変えれば、その過程で努力し苦しむほどに、それらが確実に反映された物が出来上がって来ますので、苦労した現場の足場が外れ、建物が姿を現した時に味わう喜びは何にも替え難いです。またオーナー様からお褒めの言葉を頂いた時に感じるお客様の一大事業にお役に立てたのだという充実感は大きなものです。

入社して驚いたことや感動したことはありますか?

同じ会社の中に、構造、設備、見積り、工事等、建築に関わる全ての分野の専門家がいて、気軽に相談に乗って貰えるというゼネコンならではの恵まれた環境には入社後本当に感動しました。私がそれまでいた小さな設計事務所では分からないことは外部の人間に聞くか自分で調べるぐらいしか方法が無かったのです。また設計のスタートから工事竣工まで各部門が積極的に協力しあい、少しでも良い建物を作ろうとしている雰囲気が社内全体にあることも非常に良い事だと思っています。

心に残るエピソードや思い出の仕事を教えてください。

私が実施設計を始めた頃の話ですが、担当していた物件のオーナー様に、建物引き渡しの際、建物が気に入ったと、とても喜んでいただけました。そしてその数年後、同じオーナー様から二件目の仕事の話があり、設計者として直々に指名していただいたのですが、お話をさせていただいた際に「一件目と同じ感じでまた仕事を頼むよ」と言っていただきました。それまで一生懸命設計者としてやってきたことが報われたように感じ、本当に嬉しかったです

入社をお考えのみなさまへ

設計は総合的に沢山の「引き出し」が必要になってくる仕事だと思います。学生時代に本を読んだり、実際に興味のある建築を見に行ってみるなど建築に関わる知識を蓄えることは勿論必要ですが、実際の設計はデザインや現場監理などもこなしながらも、オーナー様の要望を的確にヒアリングするなどコミュニケーションを取る能力を求められる場がかなり多くなりますので、学生のうちから出来るだけ沢山の人と出会って話をしてみるなど、人としての幅を広げておく事が必要だと思います。